結納とは

結納とは、結婚するというふたりの意思や約束をより強固にするために行う、しきたりであり儀式です。ですので、結納は必ず行わなければいけないものでもありませんし、結婚届のように法律で決まっているものでもありません。
結納は大別すると「関東式」と「関西式」に分かれ、それぞれがまた正式と略式とに分かれます。また、地域によって考え方に違いがあり、縁起物の呼び方に違いがあったり、品目に違いがあったりもします。

時代の流れで、結納という儀式は最近では減少しています。しかし、両家の顔見せのみを行う、あるいは記念品交換式を行うなど、結納という形でないにしろなにがしかの形で結納に近いことが行われているものです。
他にも教会やホテルで婚約式を行うや両親、友人達と婚約披露パーティーを行う、カードやはがきを使って婚約通知を行う、などという方法もありますから、結婚する当人同士はもとより、両親や親族、友人にも納得されるような方法を選択するようにします。
結納に近いことも含めて結納の形式も多様化しています。家それぞれに考え方が違います。新郎側、新婦側それぞれに考え方が違っても不思議ではありません。大切なのは、両家の考え方を上手く調整することなのです。

結納金

結納金は、小袖料や帯料という名目の贈り物で、結納品のなかのひとつです。結納金は本来、嫁入りするための支度金や、嫁となって働いてもらう労力の対価として贈っていた風習が、今でも根強く残っているものです。結納金の一般的な金額は男性から女性に贈る場合で、月収の2倍程度や50万円か100万円という、きりのいい金額の場合もあります。
しかし、現在では上記のような結納金の意味は薄れて、婚約を記念したものという考え方に変ってきています。

ならわしとしての結納金は現在でも根強く残っていますが、結納金の金額を減らして婚約指輪(エンゲージリング)の金額に比重をおいたものを贈る、あるいはエンゲージリングのみを贈り、結納金の代わりにするというケースも増えています。
いずれにしろ多くの金額を贈った方が間違いないのは分かっていることではありますが、結婚後は生計をともにするわけですし、その後の結婚生活に響いてしまってはなんにもなりません。
男性から贈るにしろ女性から贈るにしろ、自分の経済力の範囲で無理しない金額を贈るようにしましょう。

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